夏雪ランデブー(全4巻+番外編1巻)河内遙 の感想

あらすじ
花屋の店長(未亡人)に恋する、バイト青年。
店長に近づきたくても彼女の側には亡き夫の幽霊が付いていていつも二人の恋路を邪魔してきます。
一途なバイト青年と花屋の未亡人、そして妻を忘れられない夫の幽霊の切ない三角関係。

以下ネタバレ注意です

夏雪ランデブー(全4巻) 感想

花屋の店長・六花さんを一途に片思いするバイト青年・葉月くん。ある日、六花さんの自宅を訪ねてみるとそこには、六花さんの亡き夫・島尾の幽霊が!
六花さんに告白し、お近づきになりたい葉月くんですが、いつもいいところで島尾が二人の邪魔をしてきます。
島尾の姿は葉月くんにしか見えなくて、六花さんは霊となった島尾が側で見ていることは知りません。
やがて六花さんも葉月くんに少しずつ惹かれて行くのですが、そんな二人を側で見ている島尾は、葉月くんに体を貸してほしいと言い出します。
島尾に早く成仏してもらうために、自分の肉体を貸した葉月くんですが、気がつくと島尾の描いた絵本の世界に閉じ込められてしまいます。

一方、葉月くんの体を手に入れた島尾は、愛しい六花さんと生身の体で再会できたものの、六花さんの気持ちは既に葉月くんに向いているのを痛感させられてしまいます。

葉月くんの体で六花さんと一夜を過ごした島尾は、葉月くんの体のまま、六花さんの前から姿を消します。ようやく葉月くんの中身が島尾ではないかと気づいた六花さんも後を追うのですが…

あーもうこれ大好き。一途に片思いする切ないイケメン設定が大好物な私…。
多分この三角関係は、葉月くん派とダンナ派に好みが別れるのかもしれませんが、当然私は葉月くん派です、はい。
ってゆーか、私は六花さんの元ダンナ島尾が好きになれませんでした。いえ、気の毒とは思うんですよ、愛する妻を残して、志半ばでこの世を去った訳ですから。六花さんにしても花屋にしても未練がある気持ちはわかります。

しかし、ちょっと未練がましすぎるわー。愛しているからこそ、六花さんの幸せを考えろと。
それなのに何も知らない六花さんを葉月くんの姿で抱いたのが許せなかった!

まあ、それだけ深く六花さんを愛していたからこその往生際の悪さなんですけど。

最後に六花さんに残した「印」なんか、もう情念籠もりすぎて恐いわー。でもなんだかエロくもあるラストシーンを是非お楽しみください・笑

ちなみにこちら、アニメ化もされています。

あと、六花さんと葉月くんのその後のお話や、生前の島尾と六花さんのお話なんかが描かれている「番外編」もありますので、是非コチラもセットで読むことをおすすめします。

私的には、もっと六花さんと葉月くんの新婚ラブラブ話が見たかったなー。


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