ハートを打ちのめせ!(全2巻)ジョージ朝倉 の感想

20150914

あらすじ
根岸は大好きな荒井の心を自分に向けるために、悪い頭で考えた・・・。まっすぐで激しすぎる中学生男女の恋愛模様。

以下ネタバレ注意です。

ハートを打ちのめせ! 感想

中3の女の子・根岸は、同級生の荒井が大好き。でもどうやら荒井は瑠璃が好きらしい。荒井を振り向かせるために、根岸は自らのカラダを使い、二人は付き合い始めます。
幾度となく荒井に抱かれる根岸ですが、次第に荒井は自分の体だけが目的ではないかと虚しさや不安を感じ始めます。
悩んだ末、根岸は、殴り合おうと荒井に言い出します。セックスなんて誰とでもできる、殴り合って伝わるものがあるんじゃないかと…
そして二人は、本当にボコボコに殴り合ってしまいます・・・
(なんでこんな発想になるのかちょっと理解しがたいですが・笑)

その他に、理科教師の石井のことが好きな瑠璃、万引き浮気とクズなセイジとつきあうアツコ、空想の彼氏がいるマキなど、根岸と荒井の友人達の恋愛模様もオムニバス形式で描かれています。

作者曰く「中学生版ロマンポルノ」を目指した作品だそうで、まさにそんな感じの作品。
ジョージ朝倉さんの漫画について、たまに「中二病臭い」との評を見かけたりすることもありますが、私はこの作者の突飛な激しさとかクスッと笑えるところがちょこちょこあって好きなんですけどねー。この作品だって中学生の話だし、中二病全開でいいんですよ・笑。
中学生のセックスが描かれているので不快に思う方もいるかもしれません。
確かに自分が中学生の頃を思うと少々違和感があって、高校生の設定でもいいかなとも感じましたが、登場人物の怖いもの知らずというか体当たり的な行動とか「中学生」設定だからこそ、より熱く激しく真っ直ぐな感情が表現できているのではないでしょうか。

私の中ではジョージ朝倉さんのぶっとんだ激情漫画を一番楽しめる作品だと思います。

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