31歳バツイチ子持ちの女性・とばりと
19歳不眠症の青年・池端の不器用な大人の恋愛。
とばりが側にいると心地よく眠れるという池端に
突然一緒に寝てほしいと頼まれるのですが・・・
※以下ネタバレ注意です。
わたしは真夜中(全3巻)のあらすじネタバレ感想
図書館で働く31歳のとばりは、図書館に訪れた池端という19歳の青年と親しくなります。
偶然帰り道で一緒になり、バス停のベンチで並んで座っていたところ、池端はとばりの横でいつの間にか眠ってしまいます。
池端はこれまで不眠症に悩んでいたのですが、とばりが側にいるときだけ心地よく眠れることに気付き、不眠で心身ともに参っていた池端は、とばりに一緒に寝て欲しいと懇願し、戸惑うとばりの添い寝でぐーぐー寝てしまいます。
やがてお互いのことを意識し合い二人は付き合うことになるのですが、とばりはバツイチで子持ちなこともあり、いまひとつ二人の関係に踏み込めないでいて、距離を置くようなとばりの言動や態度に池端は不安を感じてしまい、それが原因で喧嘩をするのですが、なんとかとばりの本心を聞き出し二人の仲はより深まります。
池端には父親が残した借金があり、その返済のためにバイトを掛け持ちし、あくせく働く日々だったのですが、ある日突然失踪していた父親が戻り借金を全額返済してしまいます。
働く目的を失った池端は、どこか抜け殻のようになってしまうのですが、とばりが元気付けようと池端に見せた写真集に感銘を受け、その写真家のもとで仕事をするために海外に行く決意をし、とばりに一方的に別れを告げます。
一時は身を引く覚悟でいたとばりですが、やはり池端の事が諦められず、池端が日本を発つという日に、空港に向かうのですが・・・
という、大人の女の人と、年下の男の子の恋のお話。
もうね、30過ぎでバツイチ子持ちの女の人って、しがらみやらなんやらでいろいろ大変なのw
もどかしいんだけど、めちゃ純愛で、ほっこりするお話でした。
とばりさんは、学生時代からの同級生である元旦那さんと結婚したんだけど、元旦那さんに恋はしなかったのです。
元旦那さんはとばりさんを愛していたようですが…
結局元旦那さんとの結婚生活はうまくいかなかったんですけど、そんな人が30過ぎて恐らく初めての恋をするんですね、19歳の池端くんに。
最終的には元旦那はめちゃいい友としてとばりさんの恋を応援してくれます。息子ちゃんもいつかわかってくれるでしょう。ちょい切ないけど。
あとがきでのぞさんが書かれていたのですが、最後の方まで池端くんにするか元旦那さんにするか迷っていたのだそうです。
元旦那さんエンドも考えにあったようで、それはそれでよかったのかもしれないけど、やっぱり私は池端くんでよかったなー。
池端くんは爽やかで可愛いくてとても良い子なんだけど、2年も30過ぎの女の人を待たすなよ…とだけ最後に思ったけど。
糸井のぞさんのBL作品はこれまで読んでいましたが、男女のノーマルな(?)恋愛もとても可愛くてよかったです。