ヒメゴト~十九歳の制服~(全8巻)峰浪りょう ネタバレ感想

あらすじ
男の子みたいな女子大生・ユキ、清楚な美少女・未果子、イケメンのカイトは同じ大学に通う19歳の3人の男女。それぞれ人には言えない秘密を持ち、19歳という大人と子供の境界で苦悩する三人の感情と性が、複雑に絡まって行きます…

以下ネタバレ注意です。

ヒメゴト~十九歳の制服~(全8巻) 感想 ※ネタバレ注意

「ユキ」はボーイッシュな女子大生。本当は女の子らしい服装に憧れを持っているけど、これまで男の子の格好をして生きてきたので、素直に変わることができないでいます。そんな彼女の秘密は、唯一自分が女の子になれる高校時代の制服のスカートを着てひとり自宅で自慰すること。
「未果子」は、清楚なお嬢様系美少女。大学の友人たちの前では毎日高価な服を着てお嬢のように振る舞っているのですが、本当は貧しい家庭の子で、幼少時に母の恋人に犯され、母親に捨てられた過去があります。彼女の秘密は、夜な夜な名門女子高校のセーラー服に身を包み「15歳」と偽って売春をしていること。
「カイト」は中性的なイケメンで、女の子にモテモテだけど、実は女装癖がある男の娘。(恋愛の対象は女性。)永遠の少女のような「未果子」に強く憧れて、未果子の服装を真似て女装をし、夜の街を歩くのが密かな楽しみ。19歳という年齢的にそろそろ「女装」のリミットを感じ焦り始めています。

3人は同じ大学に通っていて、顔見知りではあったのですが、ある日、未果子と同じ服を着て女装したカイトに出くわしたユキ。
カイトの秘密を共有する二人は「女友達」になります。
次第に心の中ではお互いに異性として惹かれ合っていきますが、カイトは唯一自分の性嗜好を打ち明け「女の子」として振る舞えるユキに対しては「友情」を大切にしたいと考えます。

未果子は、男性に対して侮蔑した気持ちを持ちつつも快楽を求めて売春をし、汚れのない少年のようなユキに対しては愛情や憧れのような感情を持っています。

そのうち、カイトと未果子はお互いの秘密を知ることになり、未果子の本性を知ったカイトは、ユキを守りたいと思う反面、未果子には同士として強く惹かれ、未果子を救えるのは自分だけだと考えるようになります。

3人の感情がもつれにもつれていき、未果子の闇の部分、カイトのユキと未果子に対する感情とかを読んでいて、きっと自分が希望するようなハッピーエンドにはならないだろうなあと思いつつも、途中で読むのを止めることが出来ず、迷わず全巻セット購入してしまった作品です。

鬱マンガがすごく嫌いで、あーこのままで終わるなよー、ひーどうすんのー、とかもうビクビクして読み進めましたが、結末は可能な限りそれぞれハッピーなカタチで終わってくれたのではないでしょうか。
ユキとカイトが結ばれたところなんか、幸せすぎてエロシーンなのに涙でたw

若い三人の恋愛と性のドロドロしたお話という点で、「ぼくらのへんたい」となんとなく被ってる気がします。特に未果子とパロウのキャラが被ってるようなw
どちらかを読んで面白いと感じた方は両方楽しめると思いますよ。

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