きみはペット(全14巻)小川彌生 ネタバレ感想

あらすじ
才色兼備のキャリアウーマンのスミレは、ある日、自宅前に捨てられていた若い男をペットとして同居させることに。スミレとモモのちょっとおかしな同居生活を描いたラブコメディです。
もう10年以上前のなつかしい作品ですが、今読み直してみると、当時とはまた違った視点で楽しめる漫画。

以下ネタバレ注意です。

きみはペット(全14巻) 感想

新聞社に務める、美人で東大とハーバード大卒のエリートキャリアウーマンのスミレですが、失恋や上司とのトラブルなんかでストレスを抱えていました。
ある日、自宅前に転がっていたダンボールの中から怪我をした若い男を見つけ、自宅に連れて帰ります。
スミレが昔飼っていた犬に似ていたから彼は「モモ」と名付けられ、スミレのペットとして二人は同居することになりました。
モモは20歳の可愛い癒し系イケメンで、実は有望なバレエダンサー。トラブルに遭い怪我をさせられたところをスミレに拾われたのでした。
ストレスを抱えた毎日を過ごしていたスミレですが、モモはスミレを癒してくれる手放せない存在になっていきます。
次第にモモはスミレを女性として愛するようになりますが、スミレはモモに対してはあくまでも「ペット」で、蓮實という大学の先輩とつきあうようになってしまいます。
(´;ω;`)
この蓮實がまた高身長、高学歴、高収入のいわゆる3高で、イケメンの上に性格もよく、文句の付け所がない人。
恋愛に関しては不器用で繊細なスミレは、恋してるがゆえに蓮實の前では自分をさらけ出すことができず、一緒にいると気負いすぎて疲れる相手。モモのようにスミレを癒してくれる存在ではないんですねー。
そのうち蓮實からプロポーズされるのですが、モモとの楽しい生活を捨てて蓮實と結婚生活ができるのかと不安になります。

まあ、この時点で蓮實さんと結婚するのは無理でしょーとわかっていたことなのですが、お互い好き同士だし、非の打ち所のない蓮實さんとどうやって別れるんだろ、などと思っていたところ上手い具合に(笑)蓮實さんに女ができるんですねー。
女といっても蓮實さんはうまく彼女に騙されたみたいなカタチで、ちょっと可哀想な気もしますが、スミレとモモが気持ち良く結ばれるためにはこうなっていただくのが最善の方法だったのかな。
そんなわけで最終的にはスミレはモモを選びます。モモはこれまで本当に辛抱してたものね、いろんな意味で(こんなハタチの男いねーよ絶対)。いやー報われてヨカッタです。
14巻と長編ですが、読み終わった後は幸せな気持ちになれるお話。

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