シマシマ(全12巻)山崎紗也夏 の感想

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エステ店を経営する女性・シオのもう一つの顔は、不眠に悩む女性達に添い寝をしてくれる男性を派遣する添い寝屋「ストライプ・シープ」のオーナー。

以下ネタバレ注意です。

シマシマのあらすじネタバレ感想

昼間はエステを経営する、28歳、バツイチのシオ。
彼女のもう一つの顔は、夜、眠れない女性に「添い寝」をしてくれる男性を派遣する添い寝屋「ストライプ・シープ」のオーナー。
シオ自身も離婚後、眠れない日々が続いていましたが、元夫の弟、ガイの添い寝により、安眠できたことがきっかけで、自分と同じ悩みを持つ女性のためにと、このビジネスを立ち上げたのでした。
「ストライプ・シープ」のメンバーはガイ・ラン・リンダ・マシュの4人のイケメン。彼らとお客の女性達とは、「隣に寄り添いはするものの、決して交わらない並行の関係」。ときには、ルール違反をしようとするお客もいるけど、なんとかうまくかわしつつ、「ストライプ・シープ」の経営は順調でした。
やがて、ガイとランの二人はシオに対して女性として好意を持つようになり、また大学生であるメンバーたちは卒業後の仕事や夢の活動でそれぞれ多忙になり、シオは「ストライプ・シープ」がそろそろ潮時だと考えていました。
そんなとき、シオの元にエステ店を大きくする話が舞い込みます。
新しいエステ店の開店とガイとランの間で揺れ動くシオの心。「ストライプ・シープ」のメンバー達はどうなってしまうのか、そしてシオが選んだのは・・・・・

というお話。


「添い寝屋」と聞いて私のゲスい脳では「出張ホスト」的なアレかなみたいな感覚で読み始めたのですが、全然そんなんじゃなかったです・笑
ホントに、ただ可愛い若い男の子が一緒に寝てくれるだけのサービスで、仕事や育児でストレスを抱えた、世の眠れない女性達が安眠を求めて利用するんですよね。うん、私も是非利用したいです。不眠じゃないけど。
このストライプ・シープのメンバーたちがイケメンで、いわゆる「草食系男子」でガツガツしていないから、お客達も安心出来たんだと思います。
ところがですねえ、この「草食系男子」というのは、恋愛話の方で、めっちゃイライラさせられます。
私的な好みでは当初「ガイくん」押しだったんですが、ちょっとシオさんとの関係がこじれてくるとガイくんは「めんどくさ」ってなってしまうんですね。これには私、がっかりしてしまいました。
これ以降、すっかり「ランちゃん」押しになり、シオさんを幸せにしてくれるのは断然ランちゃんだろうと思っていたのに…
ランちゃんもイマイチ情熱にかけるというか、強引さが足らんのですよ。
そしてシオさんをがっかりさせちゃうんですねえ。
なんなんでしょうか、この草食系って(´・ω・`)

ストーリーとか設定とかキャラとかすごく面白くて夢中になるんですけど、ラストの展開だけが私の望んだモノではなく残念。シオさんの男の好みにも「いいの、それで!?」って思ってしまいました。
でも、物語全体のテーマ的にはこうするしかなかったのかなあ。

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