ぼくらのへんたい(1〜7巻)ふみふみこ ネタバレ感想

あらすじ
女装コミュニティのオフ会に集まった、まりかとパロウとユイ、3人の「男の娘」たち。
女装をする理由はそれぞれ違い、傷つけ合ったり、支え合ったりしながら、複雑にもつれる恋愛感情に苦悩する3人の中学生男子の物語。

※以下ネタバレ注意です。

ぼくらのへんたい1〜7巻 ネタバレ感想

オフ会に集まった三人の美少女、まりかパロウユイ
実はこの三人、ネットの女装コミュニティで知り合った少年たちで、お互い交流するうちにそれぞれの事情や気持ちが明らかになってきます。

まりか(青木裕太)は性同一性障害で、男性として生まれてきましたが幼少の頃から心は「女性」で、性格もとっても乙女。声変わりをきっかけに病院でカウンセリングを受け、学校にも女生徒として通えるようになりました。パロウに恋心を抱きます。

パロウ(田村修)は、精神は男性なのですが、恋愛対象が男性で、2年年上の先輩(渋谷龍彦)に恋をし、「女の格好してるなら付き合ってもいいよ」と言われ、女装して渋谷との関係を続けてきましたが、やがてユイに好意を持っていることに気づきます。幼い頃に近所のお兄さんに性暴行を受けていた過去があります。

ユイ(木島亮介)は精神は男性、恋愛対象は女性。1年前に亡くなった姉の唯を溺愛していた母は、唯の死を受け入れられず精神を病んでしまいます。母親の前では女装して「唯」の代わりをするユイ。幼馴染の蜂谷美紀とつきあっていますが、次第にまりかに惹かれていきます。

まりかとユイは偶然にも同じ中学校。この中学校には、いつもまりかをかばってくれる隣に住む幼なじみの女の子後藤あかね、まりかに恋をする元女装男子の夏目智、男性嫌悪だがまりかに恋をする後輩の女の子浅川舞などがいて、誹謗中傷する同級生の男子はいますが、比較的女子はまりかに対して好意的。母親もよき理解者で、まりかはわりと恵まれた環境。

ユイは、病んでた母親は入院することになり、離婚した父親の元へ。元々3人の中で一番正常(?)な男性だったし、もう女装する必要もなさそうですが、まりかへの気持ちと、蜂谷美紀との関係。うーむ、これからどうなるんでしょうか。

で、一番屈折していると思われるパロウ… 先輩との関係はようやく断ち切ることができたのよね?
あかねちゃんまでパロウのことが好きになってしまうし、あーもう、ぐちゃぐちゃ。

いわゆる「男の娘」たちのお話なんですが、それぞれに「女装」する事情があって、彼(彼女?)たちの複雑な恋愛感情が描かれています。

ふんわりとした可愛らしい絵柄からは想像してなかったストーリーだったので、夢中で読んじゃいました。

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