トリバコハウス(全2巻)宇仁田ゆみ の感想

20151018044721

カゴから抜け出て窓を開けて
待ち受けていたのは、ドラバタ雑居ライフ!
年上の彼に依存してきた7年間
毎日を「なんとなく」過ごしてきたミキ
飼ったり飼われたりの恋って、どうなの??
(公式より引用)

以下ネタバレ注意です。

トリバコハウスのあらすじネタバレ感想

専門学校の事務職員、23歳のミキは、7年付き合っている12歳年上の彼がいて、職場も彼のコネ入社、部屋の家賃も全て彼(藤田)が払っていて、完全に依存している状態。
その上、門限や男のいる飲み会禁止など、彼からの厳しい戒律なんかがあったりするのですが、ある日、ミキは職場の専門学校の学生・鎌谷と偶然同じ店で飲んでいて、初めて門限を破ります。帰り際一緒にいるところに藤田と遭遇。怒り狂った藤田から鎌谷はミキを助けてくれました。
ミキはそれまで見たことのなかった藤田の態度に脅え、自分の部屋には帰れず、鎌谷と友人たちが住むボロアパート「トリバコ荘」に避難し、しばらく居候することに。
すったもんだのあげく、ミキは藤田と別れ、鎌谷の部屋で一緒に暮らし始めます。
貧しいながらも楽しく幸せな毎日が過ぎていき、やがて鎌谷の卒業の時期がせまってきます。
トリバコ荘の住人は、鎌谷と同じ専門学校のゲームクリエイター科の学生達。将来はみんなでゲーム会社を作りたいという夢があり、卒業後はそれぞれゲーム会社に就職して経験を積もうと考えていました。
鎌谷も東京のゲーム会社に就職が決まり、ミキもようやく仕事にやる気がでてきたところ。鎌谷の重荷になりたくないミキは地元に残り生活することを選びます・・・・・


宇仁田さんの漫画にはよくこういうタイプの男の人が出てくるんですが、ちょっと乱暴なんだけど本当はすごくやさしい鎌谷くんみたいな男の人、好きだわー。
そりゃあミキちゃんも、7年間いろいろ面倒見てくれていた彼氏を捨てて、鎌谷くんに夢中になるわな!って言っちゃうとミキちゃんが酷い女に聞こえるかもしれませんが、ちょっと藤田さんもアレな人だったんで、別れてよかったんです。
ミキちゃんも自立できたわけですし。

なんだか最後が寂しい感じで終わっちゃうのですが、「トリバコハウス」には「ゆくゆく」という番外編がありまして、そちらの方でその後の二人の様子や、トリバコの他の住人たちの恋愛話なんかを読むことができます。

実は私はこの「ゆくゆく」から先に読んでしまったのですが、これ単体でも面白く読むことができました。
でもやっぱり「トリバコハウス」→「ゆくゆく」と読む方が感慨深いものがありますよー。

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