事業に失敗し借金まみれで自殺しようとしていた中年男。
突然目の前に現れた若い男は財閥の御曹司で
借金を肩代わりする代わりに、とんでもない条件を・・・
おっさん版マイ・フェア・レディ!?な物語。
※以下ネタバレ注意です。
ハイブリッド・スターダストのあらすじネタバレ感想
3度の事業失敗で多額の借金を背負い、夜の公園で死のうとしていた38歳の八京は、突然目の前に現れた若い男に拾われ、言われるがままその男に着いていくと、そこは大豪邸。
若い男の正体は有名財閥久喜宮グループの御曹司で、行く行くは社長となる聖人(18歳)。
八京の借金を全額肩代わりする代わりに聖人が出した条件は「俺がヤリたい時に相手すること」。(注:BL漫画です。念のためw)
すべてを失い死ぬしかなかった八京に選択権はなく、流されるまま聖人の相手をしてしまう八京でしたが、聖人の生い立ちや、祖父や兄との関係、現在彼が置かれている立場など、彼の苦しみや孤独を知り、徐々に絆されていきます。
久喜宮の会社で仕事を紹介してもらい、聖人の色んなお世話wをしていくうちに、ボロボロに疲れたおっさんだった八京は、次第に素敵なダンディに磨かれていき、寂しかった聖人の心も満たされ、久喜宮の跡取りとしての覚悟を決め、やがて二人は愛し合い、お互いなくてはならない存在に…
という、BL版マイ・フェア・レディというかプリティ・ウーマンというか、主役はおっさんなんですけどwオードリー・ヘップバーンやジュリア・ロバーツの役が、38歳の人生がけっぷちのおっさんな感じです。
若くて綺麗な金持ちの男の子が、汚いおっさんを素敵に磨いていくという設定に、激しくそそられてしまいました。
あ、でも抱かれるのは聖人の方です。念のため(ノ´∀`*)
元々八京さんは、自分の会社を立ち上げ、経営していたような人ですから、そこそこの処世術というか社交性とか常識がある人なんですよ。
ただ、人がよすぎて、騙されて事業失敗している人です。
ですから映画みたいに、一からテーブルマナーを教えるとかそんなレベルではありません。
元がイケメンなので髭剃って髪切っていいスーツを着て聖人のお供をしていると、イケメン秘書とか執事的な、周りの女子が振り返る感じになる訳です。楽しい〜。
とはいえ公園でパンイチで寝てた小汚いおっさん八京を見つけ出した、聖人のいい男に対する目利きには感心せざるを得ませんがw
私的には、そのあたりの聖人のわしが育てた的な、八京さんの変貌ぶりエピソードがもう少しあれば、もっと楽しかったのに…。
声はして涙は見えぬ濡れ烏のあらすじネタバレ感想
『ハイブリッド・スターダスト』には、スピンオフ漫画があって、こちらは聖人のお兄ちゃんの凛さんと秘書の会沢くんカップルのお話になります。
凛さんと会沢くんが大学時代のお話で、二人の馴れ初め、凛さんの生い立ち、その後凛さんが社長代理になり、会沢くんが秘書になるまでが描かれています。
一途な会沢くんがとてもよいです。もうどんだけ凛さん好きなのよって。
凛さんは聖人のお父さんの愛人の子なんですね。
幼くして両親を亡くした聖人の代わりに、久喜宮グループの社長代理にされてしまうのですが、あくまでも本妻の子である聖人が成長するまでの代理という、なんとも酷い話ですが…。
『ハイブリッド・スターダスト』に比べるとこちらは叙情的な大人の恋愛ストーリーみたいな感じで、こっちの方が好きな人が多いかもしれません。
私も、実際に泣けたのは『声はして涙は見えぬ濡れ烏』の方でした。
どちらか片方だけ読んでも入っていける内容ですが、『声はして〜』の最後に八京聖人カプと一緒にごはんを食べたりするお話がちょこっとあるので、『ハイブリッド〜』が気に入った方は両方読むのがおすすめです。