ゼントレン国の第三王位継承権をもつエリザベス王女の影武者となった少年ロバート。
王位をめぐる陰謀、策略、疑惑にまみれる宮廷内で
エリザベスとロバートはお互い掛け替えのない存在となって成長してゆく・・・
※以下ネタバレ注意です。
王国の子(1〜6巻)のあらすじネタバレ感想
ゼントレン王国・ヘンリー王には長女のメアリー、次女のエリザベス、長男のエドワードという3人の後継がいました。
ゼントレン王国では王位継承権を持つ者には影武者を立てなければならないしきたりがあり、エリザベスの臣下ウィリアムは、場末の小さな劇場で役者をしているエリザベスにそっくりな女の子に出会います。
しかし、それはロバートという少年が女役を演じていたのですが、あまりのそっくりさにウィリアムはロバートをエリザベスの元に連れて行きます。
身寄りもなく貧しいロバートには病弱な弟がいて、弟の生活と介護を条件に、エリザベスの影武者となることを承諾します。
影武者たちは、自分の主の死後は、その役目を終え、年金を受け取り田舎でひっそりと暮らしていけると聞かされているのですが、真実は影武者の監視役によって闇に葬られる運命、しかしこのことは王位に就いた者にしか知らされていません。
やがてヘンリー王が亡くなり、幼いエドワードが王になりますが、父の仇のために影武者となったジョンによって、エドワードは毒殺されてしまいます。
ジョンの目的は他にもあって、ジョンが愛するジェインという第四の王位継承権を持つ幼馴染の少女を王位につかせること。
これは王位を狙う貴族達に吹き込まれてのことなのですが、訳のわからぬまま、ジェインは新女王に担ぎ出されてしまいます。
ところがこれには国民や貴族達が反発し、ジョンはジェインと共に王宮から逃亡するのですが、例の影武者監視役フランシスによって二人は引き離され、ジョンは殺害されてしまいます。
その後、メアリーが女王となり、ジェインを処刑しようとするのですが、哀れに思うエリザベスはジェインを国外へ逃亡させようとします。
しかし、ジョンが死んだことを知ったジェインは途中で姿を消し、王家に復讐するため、少年の姿になって、メアリ女王の新政に対する反乱分子の仲間になります。
メアリーは女王になってから、自分の地位を脅かす者として妹エリザベスを敵視していて、エリザベスは反乱軍に加担した疑いをかけられます。
エリザベスを守るため、ロバートはエリザベスの代わりに塔へと幽閉されるのですが・・・
というのがだいたい6巻までの流れです。大分端折ったつもりですが、長っ。
この作品、ゼントレン王国という架空の国のお話ですが、実は本当の英国史がモデルになっているそうなんです。
何分私は無知なもんで、読み終わるまで気づきませんでした。なんか登場人物にそれっぽい名前つけてるだけかと(ノ´∀`*)
あー!つうことはだね、エリザベスちゃんはあのエリザベス1世であって、この後女王になってしまうのね!って気づいてしまいまして、実際にどういう経緯で女王になるのかとか、ロバートはどうなってしまうのとか、英国史に詳しい方ならわかってしまうんだろうけど、私はこの先この漫画を読む楽しみが半減してしまうので、知らないままこの先を読もうと思います。
まあ、実際の英国史をモデルにはしているけど、この漫画はあくまでもフィクションなので、今後物語がどのように描かれていくのかはわかりません。
ロバートとエリザベスってこの時13歳とのことですが、今は身長も同じでうまく化けているけれど、やっぱりロバートは男の子ですから、あと数年が限界じゃないかしら。
そうなったとき、ロバートの処遇はどうなってしまうのか。これが一番気になるところ。
ちょっとトキメキ要素も欲しかったところだったので、口移しで一服盛っちゃうロバートに萌えたw