テンペスト(1~7巻)阿仁谷ユイジ の感想

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西暦2012年、磁気嵐群の影響で地球上では人類の男性が滅亡。
地球は女性だけの世界になってしまいます。
それから約2000年後の世界にたったひとりの男性が誕生。
果たして「彼」は人類の未来を救う存在となるのか……

以下ネタバレ注意です。

テンペスト(1〜7巻)のネタバレ感想

西暦2012年に発生した磁気嵐群の影響で、地球上のヒト科のY染色体、すなわち男性が絶滅。
残された女性達は卵子同士での生殖に成功、それ以降約2000年もの間、地球上では女性だけの世界が作られていました。
西暦3992年、産婦人科医の両親(二人の母)の間に生まれた姫(ヒメ)は、地球上でたったひとりの男性として生まれてきます。
長きにわたり女性のみの世界で、もはや男性とは幻の化物のような存在。そんな世の中で生きていくために姫は男性であることを隠して両親に育てられていくのですが、やがて思春期を迎えた姫には恋人・皇(コウ)ができ、悩んだ末に姫は自分が男性であることを皇に打ち明けます。
ところが皇は姫を激しく拒絶。そのまま二人は別れてしまいます。

かつて男性を滅亡させた「サキュバス現象」が、2000年後の世界各地で今度は女性滅亡へと動き出していました。
これを食い止めるため、18歳となった皇は「中央」と呼ばれる「特務研究局」に招集され、人工的に男性を創り出すという特務に就くことになります。
そして姫もまた皇の側にいたいが為に正体を隠して「中央」での任務に就いていたのですが、とうとう「中央」でもサキュバス現象が起こり逃げ遅れてしまう姫ですが、逃げ遅れた女性達が息絶える中、男性であるためひとり生き延びることができ、皇との再会を果たします。
ところがそのことがきっかけで、姫が男性であることが暴かれ、姫、皇、霧江の間で生殖実験が行われる事になってしまいます・・・


元々阿仁谷ユイジさんの描くBL漫画が大好きでして(ええ、私は腐女子です・・・)非BL作品では男女間の恋愛やファンタジーなども描かれていて、どれも面白くて大好きな作家さんなんですが、この作品では本格SFに挑戦されていまして、あらためてその多才っぷりに驚かされました。

ストーリーもよくできているし、絵もキレイ。

阿仁谷さんの描くキャラは、表情が妙にエロくて好き。私のツボを激しく突いてくれます…(´Д`;)

SFストーリーでありながら、壮大なラブストーリーでもあるこの作品。人類の未来のみならず姫を中心とした皇と霧江の三人の関係がどうなっていくのか!姫と皇には幸せになってもらいたいけど、そしたら霧江さんはどうなるんだろうとか、看守って何者?などなど今後の展開が非常に気になります。

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