カカフカカ(1~2巻)石田拓実 の感想

20151111

中学時代の元カレとシェアハウスで再会した亜紀。「たたない」はずの彼はなぜか亜紀にだけは体が反応するらしい。彼の「元気」を取り戻すため協力することになった亜紀ですが、なんだかおかしな関係に胸が騒ぎます・・・

※以下ネタバレ注意です。

カカフカカ(1~2巻)のあらすじネタバレ感想

同棲していた彼の浮気現場に遭遇して家を出た亜紀は、友人の紹介でシェアハウスに住むことになりました。
そこには偶然亜紀の中学時代の元カレ・本行も住んでいて、なんだか気まずい感じ。
というのも本行は亜紀の初カレ、初体験の相手だったのですが、1度きりの関係でそのまま自然消滅。亜紀の中では中学時代のことは思い出したくない黒歴史なのでした。

その本行なんですが、実は2年程前からEDで悩んでいて、たまたま亜紀と体が密着したときに、久しぶりに股間が反応したことから、ED治療に協力して欲しいと亜紀に縋り付きます。
戸惑う亜紀ですが、小説家である本行はEDとともに仕事の方もスランプで、切羽詰まった本行を見放すことは出来ず、「へんなこと」は絶対しないという約束の元、抱っこされたり、添い寝したりと、なんだかおかしな関係に。

次第に亜紀は、その「行為」は「嫌」じゃなく、ドキドキしていたり、何かを期待している自分を自覚しはじめます…


と、文章で書くとなんか卑猥なんですが、少女漫画風の可愛い絵なので全然いやらしくなくめっちゃ可愛いお話です。もう本行くんが可愛くて抱っことか添い寝とか甘えてくるのがめちゃ萌えです。

中学時代はハツラツとしたクラスの中心的な女の子だった亜紀ちゃんが、高校、大学、就活、彼氏の浮気と挫折を経験して、すっかり自信喪失な子になっていたのですが、大人になって再会した本行くんは、今現在自分だけを必要としてくれていて縋り付いてくる、なんだろう、よその人には全然慣れないのに、自分だけには懐くワンコみたいな優越感?母性本能的な?
マスク越しのちゅーとか、本行ズルいわ〜(笑)
亜紀ちゃんはもうこんなん惚れてまうやろ状態なのです。

ていうか、これイケメン小説家・本行くんだから許される行為であって、ただのブ男だったらかなり変態行為でキモいんですけどねw
もうそこまでするなら、やっちゃえよとも汚れたおばさんは思っちゃうのですが、これがまたいろいろ障害がありまして、他の同居人との関係性だとか、今後ごちゃごちゃしてきそうで、その辺りも非常に続巻が楽しみなのです。

あと、長谷さんがなんか恐いです…。

ところで作者の石田拓実さんですが、ご友人の東村アキコさんの漫画に登場されていたのですが…

かくかくしかじか(全5巻)東村アキコ の感想
少女漫画家を夢見る明子は、美大受験の為にとある絵画教室に通うことになり、そこで恩師・日高先生と出会います。今や売れっ子漫画家となった東村...

あの「メンフィスー」の人と、ご本人の描かれる漫画が一致せずギャップが面白かったです。

スポンサーリンク